マドリード旅行時、アトレティコ・マドリードのエスタディオ・ビセンテ・カルデロン (Estadio Vicente Calderon、旧ホームスタジアム)のスタジアム見学ツアーに参加してきました!
現在では新スタジアムのエスタディオ・メトロポリターノ(Estadio Metropolitano)が出来ていますが、小さくて古臭いスタジアムだったけど、味のある地元密着のチームの雰囲気を体感できたのは良かったです。
アトレティコのファンの方、ラ・リーガのファンの方以外にも、スタジアムや建物フェチの方に、アトレティコの旧スタジアムの見学ツアーのレビューです。
ビセンテ・カルデロン
スペインのリーガ・エスパニョーラのアトレティコ・マドリードの旧ホームスタジアムであったビセンテ・カルデロン(カルデロン)は、マドリード・バラハス国際空港からタクシーで約10分。
マドリード市内からも地下鉄で約10分と便利な住宅街にありました。
会場 | エスタディオ・ビセンテ・カルデロン (Estadio Vicente Calderon) |
最寄駅 | 地下鉄5号線のピラミデス(Pirámides)駅(徒歩10分) |
収容人数 | 54,907人 |
開場 | 1966年 |
閉場 | 2017年 |
住所 | P.º de la Virgen del Puerto, 67, 28005 Madrid, スペイン |
カルデロンは2020年の夏に解体され、現在はアトレティコ・デ・マドリード公園が建設されています。
最寄駅から徒歩10分
カルデロンの最寄り駅は地下鉄5号線のピラミデス(Pirámides)駅でした。
駅の出口はこちら。
駅を出たところにある案内の通り進みます。
駅を出たところのこの通りをこのまま真っすぐ進みます。
しばらく歩くと、こちらの大きな通りに出ます。
ここを右に曲がり、通りを渡ります。
そのまま道なりに進むと、スタジアムが見えてきます。
エスタディオ・ビセンテ・カルデロンがこのように建っていました!
この日は日曜の日中だったせいか、この付近はスタジアム見学ツアー参加者をチラホラ見かけた程度で閑散としてました。
ミュージアム&ツアーの入り口。
見学ツアーチケット購入
スタジアムミュージアムの時間は、月~日曜:11:00~17:00。
見学ツアーの時間は、月~日曜:12:00、13:00、16:30、17:30(試合日程により変更あり)。
事前予約はありませんでした。
ミュージアム&ツアー入り口から入り、階段を降りたところに、スタジアム見学ツアーの受付があります。
ここで12:00スタートのツアーのチケットを買おうとしたらすでに売り切れだったので、次の13:00からのツアーのチケット(€10)を購入。
ツアー受付の右側を進むとスポーツバーがあり、その中にトイレもあります。
ツアー受付を左に進むとミュージアムになっていました。
その奥のスタジアムへ続くドアの前あたりがツアー集合場所です。
メガストアの奥からスタート
予定の時間が少し過ぎたくらいに、ツアーガイドさんがミュージアムに到着。
軽くミュージアムの各コーナーをスペイン語、英語で説明してから、このドアの外でチケットをもぎり、スタジアムツアーがスタートしました。
最初にピッチに出ます。
ピッチ
アトレティコ・マドリードは、レアル・マドリード、バルセロナに続く、収入とサポーターの数でスペイン第3番目のチーム。
マドリードでは富裕層にサポーターが多いレアルに対して、労働者層にサポーターが多いといわれています。
ピッチが近すぎるせいか、メチャクチャ小さく感じるスタジアム。
クラブ創設が1903年で、このスタジアムの開場が1966年。
今ではもう少なくなってきている古くて簡素なスタジアム。
収容人数は54,907人。
メインスタンドの下に高速道路が通っていることでユニークなスタジアムとしても有名です。
ですが、2017-18期から約70,000人収容の新しいホームスタジアムであるエスタディオ・メトロポリターノを使用予定。
プレスルーム
ピッチからプレスルームへ移動しました。
意外と大きなプレスルームでした。
選手控室
次にホームチームのドレッシングルーム(選手控室)へ。
グリーズマンは左端。
トーレスは正面右から2番目。
残念ながら、選手のロッカー前にはこのような柵があり、好きな選手のロッカーの椅子には座れませんでした^^;
ドレッシングルームの後、他のクラブではよくあるシャワールームやマッサージルームの見学はなく(実はここが一番残念ポイントだったのに…)、またピッチへ出ました。
ベンチ
ピッチへ出て、ホームのベンチで説明を聞きました。
椅子はちゃんとフォルクスワーゲンの椅子。
記念撮影スポット!
庶民派スタジアム感満載で、なかなか味があるスタジアム。
こんなスタジアムで試合を観たかったですね。
VIPルーム
カルデロンはVIPルームもシンプルでした。
アトレティコ・マドリードのスタジアム見学ツアーの最終地点は、もちろん、他のクラブのスタジアムツアーと同じく、クラブのメガストアです。
メガストア
カルデロンのメガストアはなかなか広く、商品ラインナップも豊富です。
レプリカユニホームから練習用ジャージやジャケットなど。
ボール、グローブ、マフラーなどのサッカー用品。
レディースのアパレル商品も充実。
キッズ用アパレル、おもちゃ、書籍など。
ただ、一番お手軽なお菓子はありませんでした。
可愛いキーホルダーをお買い上げ(^^♪
ミュージアム
スタジアム見学ツアーに参加する前に、小1時間くらい時間があったのでスタジアムに併設されてるミュージアムを見学。
まるでアンティーク博物館のような可愛くて、楽しいミュージアムで、他のクラブにないアトレティコの魅力を知ることができました。
博物館専門家の寄贈コレクション
このミュージアムの設計と600点ものコレクションの寄贈は、パブロ・オルナケ(Pablo Ornaque)というスポーツコレクターであり博物館専門家によるもの。
マドリードの歴史美術館的要素
ボールとシューズで辿る世界のサッカー史コーナーや、マドリードのクラブとしてのアトレティコの歴史コーナーなどが並んでいました。
1903年クラブ創設時あたりのアトレティコ・マドリードの地元の生活史のコーナー。
その先を抜けると、スタジアムの歴史のパネルが展示されてました。
小さなコーナーにはクラブと関連のある著名人のコレクションなども展示されていました。
スタジアムの歴史のプレートが並んでるコーナーをクルッと回ると、だだっ広いワンフロア一面に各コレクションがまとまって展示されていました。
シンプルで見学しやすいレイアウト。
トロフィーのコーナー。
ユニフォームのコーナー。
チケットやアトレティコ・グッズのコレクション。
こんな沢山のアトレティコ・グッズから、アトレティコは昔からマドリードの街に育てられてきた、強い地元愛に支えらてきたクラブなんだと実感しました。
アンティーク美術館的要素
美術史やアンティーク、アンティーク・ジャンクが大好きな私には、サッカー要素だけではなくアンティーク美術館的要素があったことも、ここはポイント高いミュージアムになりました。
このミュージアムの熱量から感じるアトレティコの地元密着度と、アトレティコの泥臭く憎めないサッカースタイルとが合致していたのも良かった点でした。
それらの点でも、これまで見てきたサッカークラブのミュージアムの中では一番狭いミュージアムでしたが、これまで一番だと思ってたリバプールFCのミュージアムを大きく上回るほどの楽しいミュージアムでした。
サッカーファンだけじゃなくって、アンティーク・ジャンクの好きな人、1900年代の美術史や生活史が好きな人にはおすすめのマドリード観光スポットでした。
現在の新しいスタジアムに併設されているミュージアムにも、このコレクションがそのまま残っていて欲しいですね。
スポーツバーでタパス
トイレもアトレティコ一色で可愛いんですよね。
カルデロンでの最後はスポーツバーでのランチ。
カウンターに座ることにしました。
広いカウンターには、すでに3組のお客さんが座っていました。
テーブル席には12:00からのスタジアムツアー客の団体が座ってました。
ここのスポーツバーのメニューは、ハンバーガー、ステーキ、サンドイッチ、サラダ、ポテトなどのオーソドックスなスポーツバーのメニューが揃っていました。
私はカウンターに並んでいたタパスからトルティージャとオイルサーディンをコーラと共に。
トータル、€6.00!
安っー!アトレティコ価格。
しかも、片手大強もあるお皿にてんこ盛りにしようとしたのを山盛りレベルで止めたという、ボリューミーなオイルサーディン。
ポテトと豚ひき肉のトルティージャも片手大強の大きさに、厚さ2.5㎝はある位の凄いボリューム。
どちらも、なんか親しみのある、どこかで食べたような懐かしい家庭のお味で大満足でした。
まとめ
現在、エスタディオ・メトロポリターノをホームスタジアムとしているアトレティコ・マドリード。
今回レビューした旧ホームスタジアムのビセンテ・カルデロンは、2020年の夏に解体され、現在はアトレティコ・デ・マドリード公園が建設中です。
小さくて古臭いスタジアムだったけど、味のある地元密着のチームの雰囲気があったスタジアム。
サッカーファンだけじゃなくって、アンティーク・ジャンクの好きな人、1900年代の美術史や生活史が好きな人にはおすすめだったミュージアム。
お手軽価格でボリューム満点の美味しいタパスが食べれたスポーツバーなどは、新しいスタジアムにも引き継がれてるのでしょうか?
今度マドリードへ行った際に確認してきたいです!
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