サンクトペテルブルグに行ったら、絶対に訪れたいのがエルミタージュ美術館。
ピュートル大帝が冬に過ごす宮殿として劇場エルミタージュの位置に建てたのが始まりです。
エリザベータ女帝時代に現在の場所での建設が始まり、エカテリーナ2世時代に膨大な美術品コレクションが収集され、それらを保管や展示する場所としての建物が増やされてきました。
そして、今では世界3大ミュージアムおよび世界3大宮殿のひとつとされてます。
ここではその広大で複雑な構図で来訪者を混乱・疲労困憊させる美術館の効率的な廻り方などを、私の失敗談を基に、初めて(特にツアーではなく個人で)エルミタージュへ訪れる人や、次回の私の再訪のためにまとめました。
事前にオンラインチケットを購入する
チケットは公式サイトで事前に購入することができます。
私はいつもは「現地の予定は臨機応変にしておきたいから、当日券を買ってはいる方が楽!」という派です。
でも、世界3大美術館ともなると同じ考えの観光客が世界中から押し寄せるためか、当日券売り場の行列はシーズン中の朝から日中には数時間にも及ぶことがあるそうです。
そんなことからも、エルミタージュ美術館の見学の予定は事前に決めてしまって、Eチケットを買っておいた方が無難です。
公式サイトで購入する
まず、美術館全体へ入館するチケットを上の公式HP(上の画像をクリック)で購入します。
トップページの右上に「TICKETS」と「TOURS」とある部分から、まず「TICKETS」へ行き購入します。
画面の通り、E-mailアドレス、電話番号、住所、氏名などを入力したあと、カード決済します。
取り扱いカードは、ビザ、マスター、アメックス、ディスカバー、JCB。
日本発行のクレジットカードも利用できますよ。
- チケットは1日券か2日券
- チケットは180日有効
- チケットには写真・ビデオ撮影代も含まれる
- 購入後にEメールで送られてくるEチケットを白いA4用紙に印刷するか、スマホにダウンロードする
黄金の間とダイヤモンドの間は別途チケットが必要
黄金の間とダイヤモンドの間(共に撮影不可、専門ガイドによるツアーのみ、約1時間ほど)を見学したい場合は、「TOURS」のボタンからツアー専用購入画面(上の画像をクリック)へ移ります。
私はジュエリー好きなのでどちらも見学したかったのですが、時間の都合上黄金の間だけで、エカテリーナ2世のジュエリーコレクションでもあるダイヤモンドの間は諦めました。
1日に2つのツアーを入れるのは無理ではないようですが、他の部屋や展示物が思うように見学できないことになると思います。
- この2つのセクションの見学はツアーのみ
- オンラインで購入できるのはロシア語と英語のみ
- 当日は購入後にEメールで送られてくるチケット引換券を、入口の受付カウンターでチケットに引き換えなければいけない
黄金の間ツアーは、とても見応えのあるスキタイの金装飾や、インド・中国などから送られた凝りに凝ったジュエリーや工芸品などの素晴らしいコレクションです。
なので、特にジュエリー・貴金属好きの大人女子にはおすすめです。
でも、そうじゃなかったり、1日弱くらいしか時間が取れない場合は、他の部屋をその分の時間をかけて廻ることをおすすめします。
Eチケット専用入口
エルミタージュ美術館も団体や当日券で入る正面入口とは別に、Eチケット専用入口があって行列に並ぶことなく入場できます。
公式HPにその場所も地図付きで明記されてますが、正面の右の奥に廻り入る必要があります。
途中、それっぽい感じの入口ですがこちらではなく、表示の案内通りもう少し右へ進みます。
ここです、事前にオンラインチケットを購入した人専門の入口は。
入場開始時間は10:30だったので、10:00に到着するようにしました。
ですが、ロシアW杯開催時だったせいかわかりませんが、すでに行列が出来ていました。
左横には券売機もありましたが、その時は使用不可になっていました。
入館前にすべきこと
入場したらまず、右手のクロークへ荷物を預け、トイレを済ませます。
黄金の間やダイヤモンドの間のツアーがある人は、EチケットやスマホのPDFのバーコードをスキャンして入場ゲートを通る前に、こちらのカウンターでチケットを受け取る必要があります。
私はここでチケットを受け取るのを忘れ、ツアー開始直前にバタバタ走り回ることになってしました。
仮に忘れても、スタッフの女性達は皆とてもわかりやすい英語を話し、親切なので迷わず助けを求めれば何とかなるかと思います。
その他の注意事項としては以下のとおりです。
- 建物に入るときにはX線の荷物検査あり
- 手荷物はA4サイズ以下のもののみ持ち込み可
- それ以外の荷物やコートなどは必ずクロークに預けなければならない
- カメラ撮影可もフラッシュ・三脚使用は不可
- ミュージアムショップは小さい売店が途中にいくつかある→見つけたらすぐそこで買っておくことが大事
- 郵便局もあるので、日本へのポストカードも送れる
- 冬は暖房が効きすぎて厚着していると汗をかく
効率が良い廻り方
総収蔵品が約300万点で、建物全体も冬宮、小エルミタージュ、旧エルミタージュ、新エルミタージュ、劇場エルミタージュの5つから構成されて広大です。
しかも、物凄い数の世界中からの見学者でごった返しなので、無計画で観て廻るのは大人女子の身体には無謀です。
私も事前にちゃんと予習をして、建物の構造と見たい作品の場所をちゃんと確認していたんですが、黄金の間ツアーでバタバタしたせいもあり、途中で何度も迷子になってしまい、十分に観たいものを観てくることができませんでした...。
その反省を基に、初めてエルミタージュを時間がない中訪れる場合のポイントをまとめてみました。
トイレとカフェの位置を把握
トイレとカフェは1Fにしかありません。
まずこの2か所を確認しておきます。
カフェのメニューはサンドイッチ、ペストリー、ケーキ、ドリンクなどと軽いもののみで、ランチ時付近に席を見つけるのは大変です。
このチョコエクレア、物凄く美味しかったです(^^♪
大階段をスタート地点にして廻る
見学はこの大使の階段(ヨルダン階段)からスタートし、地図などを見ながら進みます。
迷ったらまた大使の階段へ戻り再出発したほうが、下手にウロウロするより、効率良かったということになります。
最初は冬宮殿
冬宮殿の1~2Fはロマノフ王家の各部屋と宮殿装飾が展示されています。
エルミタージュの核でもあるこの部分を中心に見て廻るのを優先するのがおすすめです。
パヴィリオンの間(孔雀の時計)、聖ゲオルギーの間、ピュートル大帝の間、紋章の間、1812年祖国戦争の間、͡孔雀の間、着替えの間、黄金の客間、ニコライ2世の図書室などは必見です。
旧エルミタージュのイタリア絵画や新別館の印象派以降の作品には傑作が揃っているというほどではありません。
なので、冬宮殿以外は自分が好きで絶対見たい作品だけを見て廻り、時間が余ったら、気になったセクションに戻ることにした方が効率的です。
次に旧エルミタージュのイタリア絵画へ
傑作は多くはないとはいえども、イタリア絵画のコレクション中のダ・ヴィンチの間とラファエロの間、そしてフランドル絵画のレンブラントの最高傑作といわれている「放蕩息子の帰還」などは必見です。
私は黄金の間ツアーとロマノフ王家の部屋などの見学だけで、後は館内を走り回っていただけでほぼ1日が終わってしまったので(なので写真がないのです)、こちらは次回、じっくりと見学しようと思います...( ;∀;)
別館は最後または後日に
印象派以降の絵画などは新別館(旧参謀本部ビル内)にあり、本館を出なければなりません。
なので、見学の最後、または最初にこちらを組み込むのが効率的に動けるかと。
黄金の間ツアーの集合場所
今回の私の一番の失敗が黄金の間ツアーのチケットを入口で交換していなかったことと、集合場所を間違えてしまったことで大きく時間を使ってしまったことです。
黄金の間ツアーとダイヤモンドの間ツアーは、大使の階段を下りた受付デスクのある通常の各種ツアーの待ち合わせ場所とは違う場所になります。
一般のツアー集合場所からは、一旦入場ゲートを出る必要があります。
「SMALL CLOAKROOM」の案内の下を通り、その先に進みます。
もう少し先に進んで、荷物などと一緒にセキュリティチェックを通ります。
セキュリティチェックを抜けた先の左手、椅子や案内ボックスがあるここら辺が黄金の間とダイヤ門の間のツアー参加者の集合場所となります。
ちょっとわかりにくく、中の何人ものスタッフに聞く度に違う回答が返ってきたりしたので、本当に面倒くさかったです。
迷ったときは、入場ゲート前後のレセプション(受付ボックスに座っている人)に聞いた方が確実です。
クロークやセキュリティチェックのスタッフなどの説明は信じないようにw
水・金曜・ツアーが効率的
ここまで私の失敗談を基にたらればを書いてきましたが、最後に少し追加(赤字)しながら全体のまとめを。
- Eチケットはスマホにダウンロードが便利
- 水曜と金曜は夜21:00まで開館
- 団体ツアーがいない夜を中心に見学すると楽
- 優先順位は冬宮殿→イタリア絵画→フランドル絵画→新別館
- 新別館は最初(午前中)か最後(夜)に回した方がベター
でも、やはり私みたいに「次回こそはきっと…」と後悔しないためにはどうしたらよいのか。
多分、現地オプショナルツアーの日本語プライベートツアーを利用る方が、激込みの繁忙期でも迷わず見学できます。
事前の予習などもそれほど気にしなくて良いので、時間的にも体力的にも無駄がなく、効率的かもしれません。
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