ロシアW杯時にモスクワの基地ホテルとして利用したのがスラビヤンカホテル(Slyavyanka Hotel)です。
エカテリンブルグでの第2目のセネガル戦が終わってから、ヴォルゴグラードでの第3戦目のポーランド戦までの2泊、合計4泊、このホテルを利用しました。
ヴォルゴグラードに遠征する間、スーツケースをホテルに預ける際、同じホテルに泊まる方が便利なのと、その条件で予算内で予約が取れる数少ない普通のホテルの一つであった点でこのホテルを選びました。
結果的にはW杯時期だったこともあってか、価格に見合わない結果ではあったのですが、普通の時期で、普通の値段であれば、そう悪くもないかなと思われるモスクワの普通の3つ星ホテルです。
普段のモスクワの3つ星ホテルの価格は、他の世界都市と比べてもかなりお安いです。
モスクワ旅行の際、3つ星ホテルレベルのリーズナブルにホテルでの宿泊を考えている人の参考になれば幸いです。
最寄り駅はドストエフスカヤ駅
スラビヤンカホテルの最寄り駅は、リュビリーンスコ=
その名の通り、この駅はドストエフスキーをモチーフとしたモダンなデザインな駅です。
この「罪と罰」以外にも、「カラマーゾフの兄弟」、「白痴」、「悪霊」などのデザインもあるそう(気がつかなかった…。)
このドストエフスキーの壁を左に入ってホテルへ向かいます。
スラビヤンカ・スクエア方面の出口に出ます。
出口から小さな公園を通り抜けてホテルのある通りまで出るのですが、私はGoogleと一緒でも何回も迷ってしまい、何回も人に聞きまくってしまいました(-_-;)
Googleマップの航空写真に切り替えた方がわかりやすいかったですね。
FIFA認定の3つ星ホテル
スラビヤンカホテルは、一応、FIFA認定のホテルで、チェックイン時も観戦客で長蛇の列になっていました。
何故か写真を撮る時だけは空いてました。
もちろん、ロビーのTVではW杯の試合が放映されていました。
荷物部屋
入口を真ん中に反対方向にセキュリティスタッフが座っていました。
このセキュリティに「スーツケースを預けたい」と伝えると、一緒に奥の荷物部屋に連れて行ってくれました。
セキュリティが常時いれば問題ないんですが、居ないことが多かったので、荷物部屋のセキュリティ度は少し緩いようでした。
ATMあり
お菓子の自動販売機とATMがありました。
このATMでは、なんとJCBカードも使えました。
左のエレベーターはほぼ一人用というくらい狭いものでした。
スタンダードシングル(Superior)
こちらのホテルに4泊した部屋はスタンダードシングル(Superior)でした。
モスクワの3つ星ホテルのシングルなので、普段はそれほどのお値段ではないのですが、W杯のこの時はその前年に泊まった5つ星ホテルのホテルメトロポールより少し高い価格になっていました。
1回目(ボルゴグラード前)と2回目(ボルゴグラード後)に宿泊した部屋の構造は少し違っていましたが、どちらも空調が無かったのには参りました。
あと、ここでも廊下にウォーターサーバーがあったのは便利でした。
ロシアのホテルではデフォなんでしょうかね。
1回目の部屋
大型ホテルなので部屋に着くまでかなり歩き、階段も少し登ったり下りたりする必要があり、スーツケースと大荷物を担いでいた身にはちょっときつかったです。
テーブル
この部屋にはデスクはなかったけど、テーブルはありました。
ここでも空調の代わりに扇風機が置かれていました。
セミダブルベッド
シングルの部屋なのですが、ベッドはセミダブルなのでスーペリアシングルなのでしょう。
バスルーム
バスルームにはシャワーのみです。
その他、ポットとカップ、冷蔵庫、使い捨てスリッパ、ソープと歯ブラシセット、クローゼットの中にハンガーやセキュリティボックスが置いてありました。
ですが、この部屋、とーーーーーーーっても変な臭いがしていたのです。
何とも言えない、欧州の古いホテルに染み付いた大衆的な臭い...(´;ω;`)ウゥゥ
部屋を交換してもらおうとロビーに出ましたが、相変わらずチェックイン&アウトする人で混み合っていたので、2晩このまま我慢することにしました。
2回目の部屋
1部屋目とは少し構造が違います。
セミダブルベッド
少し広めの部屋で、変な臭いは一切しませんでした。
ホッ。
デスク、クローゼット
暑くて扇風機も効かず、蚊に食われる覚悟で窓を一晩中開けていましたが、不思議と1ヵ所も蚊に食われませんでした(日本では食われまくるタイプ)。
デスクの上に電気ケトルとカップ。
クローゼットの中にセキュリティボックス。
バスルーム
シャワーの水圧は普通、水はちょっと茶色でした。
この時は忙しかったのか、2日目にタオルの交換が行われませんでした。
フロントにタオルを替えるように言うも、案の定、忘れられてしまいました。
普通だったら、何度も言いに行きますが、W杯時で全館的にバタバタしていたようで対応しきれないと勝手に判断して、言い続けるだけ面倒かと思い、また我慢することにしました。
朝食
こちらのホテルの朝食もメニューのラインナップに派手さはないものの、なかなか美味しい素朴なロシア料理メニューが揃っていました。
朝食だけでいえば、3つ星ホテルは大いにありだなと思いました。
朝食会場
朝食会場は縦に長かったので、奥の席に座ってしまうと、料理を何回も取りに行くのが面倒になりました。
ほとんどW杯の観戦客で、日本人も沢山いましたけど、日本代表のレプリカユニを着た外国人も何人も見かけたのには驚きました。
サラダ、ハム、チーズ類
メニューのラインナップは豊富でも豪華でもなかったですが、普通レベルのラインナップでした。
サラダの種類は普通でした。
ビーツがあるところがロシアですね。
チーズとハムもロシア名物。
卵料理、ミートボールなど
卵料理ですが、ここのホテルではスクランブルエッグもなく、エッグステーションで好きな卵料理を目の前で作ってくれるということはなったんですが、
キャセロール・チーズ、オムレツ(実際は卵豆腐のようなもの)、ゆで卵。
蒸し野菜、揚げ餃子、ミートボール、ソーセージ各種、チキン・ハンガリアン、ライス、マッシュポテト。
パン類
食パン、黒パン、ペストリー類。
ドリンク類
ソフトドリンク、ホットドリンク、ミルクなど、基本的なドリンク類は一通りありました。
美味しかった朝食メニュー
揚げ餃子は美味しかったです。
卵豆腐はダメでした。
ミートボールは美味しかったです。
ソーセージはイマイチ。
ゆで卵とキャベツはマヨネーズと混ぜて食べました。
ここのホテルで美味しかったものの一つがこの黒パン。
そしてこのキャセロール・チーズ。
軽いチーズケーキのようで、大好きになりました。
濃厚なヨーグルトはアプリコットジャムと一緒に。
忙しい旅程でも、ホテルの朝食の中に素朴で美味しいロシア料理があったりするので、朝が忙しいフィギュアスケートの遠征以外のロシア旅行では、できるだけ朝食付きのプランがおすすめです。
スラビヤンカ・スクエア
ホテルの近くのスラビヤンカ・スクエア周辺は、ちょっとした観光スポットが点在しています。
時間があればゆっくり廻っても良かったんですが、駅からホテルまで何度も迷ったため、意図ぜずそれらを廻ってしまいました。
ロシア陸軍の中央学術劇場(Russian Army Theater)
こちらはロシア陸軍の中央アカデミック劇場(Russian Army Theater)。
モスクワ中央軍事博物館もこの近くにありました(写真なし)。
エカテリニンスキー公園
こちらのエカテリニンスキー公園は、女帝エカテリーナの宮殿があった場所だそうです。
とにかく広い公園で、ダンスステージ、テニスコート、サッカー場、遊園地、売店などいろいろあって、家族連れが沢山いて、のどかな時間を過ごせそうなところでした。
オリンピック・スタジアム
こちらはスラビヤンカ・スクエアからプロスペクト・ミーラ駅へ向かう途中にあった、ロシア最大の屋内スタジアムであるオリンピック・スタジアム(オリンピックスキー)。
あの日本もボイコットしたモスクワ・オリンピックの会場だったところなんですね。
スタジアムの右の建物はモスクワ中央モスクです。
日が暮れるとキレイにライトアップされてました。
モスクワ中央モスク
モスクワ中央モスクは手荷物検査を受ければ誰でも見学できるそうです。
入口は男女別。中のミュージアムフロアが見学エリアとなっているほか、カフェやお土産屋もあるそうです。
日が暮れた時間でも、かなりの人が出入りしていました。
まとめ
私はW杯という異常時に滞在して、以上に高い値段で、有り得ないサービスを受けて嫌な思いをしましたが、
通常時のかなりお安い値段であれば、少し駅から歩きますが、朝食は美味しいし(次の記事)、たとえサービスがこのレベルであっても問題ないかと思うほどコスパは良いかと思います。
なので、モスクワにゆったり滞在したい人、公園でゆっくりしたい人、変わったスポットを見学して回りたい人、リーズナブルでカジュアルなホテルを探している人におすすめなホテルです!
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