テロが頻繁に起きているし、ジカ熱などウイルス感染が怖かったり、入国審査が厳しくなったり(これは違う問題かも?)。
海外旅行をする上でのリスクが以前より断然増えて、断然レベルが高くなってきている昨今。
2015年に起こったフランスはパリでの同時多発テロでは、サッカーフランス代表とドイツ代表の国際親善試合の会場であったスタッド・ド・フランスや、ライブハウスであったバタクラン劇場等が狙われたり。
今年の香川選手の所属するドイツのサッカーチーム・ドルトムントのチームバスが狙われたことなどは、欧州までサッカーの試合やライブを観に行くことが多い私にとってもかなりの衝撃でした。
こんな時代の海外観戦・観劇旅行の注意点をざっとピックアップしてみました。
日本にいてもいつ北朝鮮から核ミサイルが飛んでくるかもわからないし、大地震がすぐくるかもしれないし、いつ通勤途中にホームから突き落とされるかわからないし、酔っ払いや薬中の運転する車に突っ込まれるかわからないし。
こんな時代、どこに行っても、どこに居ても生きていればリスクはあるんですけどね。
ヨーロッパで起こった最近のテロ
下に最近、海外観戦や観劇旅行で訪れることの多い欧州で発生したテロについて簡単にまとめました。
2017
- 6/6 フランスのパリはノートルダム大聖堂付近でハンマーで襲撃テロ。
- 6/3 英ロンドンのロンドン橋で自動車で歩行者の列に突入,付近のレストランやバーの客を刃物で襲撃
- 5/24 インドネシア首都ジャカルタ東部・東ジャカルタ市のバスターミナル付近で連続自爆テロ
- 5/22 英マンチェスターでのテロ
- 4/7 スウェーデンはストックホルムでのトラック突入テロ
- 4/3 ロシアはサンクトペテルブルクでの地下鉄爆発事件
- 3/22 英ロンドンのウエストミニスター橋及び国会議事堂でのテロ
- 3/18 フランスはパリのオルリー空港での武器奪取事件
- 2/3 フランスはパリのルーブル美術館での襲撃事件
2016
- 12/19 ドイツのベルリンでのクリスマスマーケットへの車両突入事件
- 7/24 ドイツのアイスバッハの野外音楽フェスでの爆弾テロ事件
- 7/18 ドイツのヴュルツブルク近郊での近距離列車での乗客襲撃テロ
- 7/14 フランスはニースでの花火見物客にトラック突入事件
- 3/22 ベルギーはブリュッセルでの地下鉄・空港での銃撃・自爆テロ
2015
- 11/13 フランスのパリでの国立競技場、レストラン、ライブハウスを狙った同時多発テロ
事前に準備できること
- タイトなスケジュールは組まない
→万が一の際、予定変更による様々な手続きが必要となることがあるので、旅程には余裕を持たせておく - 会場近くのホテル、駅の近くのホテルを予約する
- イスラム教のラマダン期間とその前後を含む時期を避ける
→テロ組織がラマダン期間中に欧米諸国に対する攻撃を行うよう呼び掛けているため - 万が一というときのためのシミュレーション、イメージトレーニングをしておく
- 旅レジ(外務省海外安全HP)に登録し、渡航先の最新の情報収集をする
- 現地から情報収集する国の機関の連絡先をブックマークしておく
- 渡航先大使館や領事館
・外務省領事サービスセンター(03-3580-3311)
・外務省領事局法人テロ対策室(03-3580-3311)
・外務省領事局海外邦人安全課(03-3580-3311) - 家族、友人、会社等に旅程や連絡先を伝えておく
- 海外旅行保険やクレジットカードに付帯の保証内容について確認しておく
テロの標的になりやすい場所
- 国際的会議開催地
→NATO首脳会議、G7サミット - 地方・国政選挙実施地域
- 大きなイベントが開催される都市の周辺地域
→警備が手薄になっている場合があるため - 観光施設、観光地周辺道路、世界的な大きなフェスやイベント、記念日・祝祭日のイベント会場、ホテル、ショッピングモール、スーパー、ナイトクラブ、映画館等
→人が多く集まり混雑した閉鎖的空間を狙ってのテロがテロ組織によって呼びかけられているので - 教会、モスク等宗教関連施設、公共交通機関、政府関連施設(軍、警察、治安関係施設)等
イベント会場で
- 安全確保に十分に注意を払う
- 常にネットに繋がれるようにしておく
→TwitterやFacebook等のSNSで最新情報を取るため
→Wi-Fiレンタル、プリペイドWi-Fi、SIM、キャリアの世界データ定額等で対応 - 宿泊ホテルの名刺を持参する
- ボールペンとメモを準備しておく
→筆談できるように - 会場周辺では不審物や不審者に常に注意を払い、できる限る長居をしない
- 会場には早めに入り、終了後は少し時間を置いて会場を出る
- 会場付近エリア全体を把握しておく
→出口、トイレ、スタッフ、関係者室、駐車場
→駅方面、帰りの手段のオプション
→人混みや行列を避ける - イベント会場からホテルへ戻るルートを複数把握しておく
- 貴重品はネックホルダーや極力小さいサイズの斜めかけバックなどに収まるようにする
→会場入場時のセキュリティチェックで止められない身軽な荷物にする
→万が一の際、猛ダッシュできる身軽な荷物にする