
夕方からの英国ロイヤルオペラハウス(ROH)でのバレエ公演「シンデレラ」を観劇する前に、ROHのバックステージツアーに参加してきました。
私が参加したのは、Behind the Senes Tour(舞台裏中心)で、約1か月半前に、その日に複数回あったツアーのうちのお昼過ぎのツアーを、ROH公式にて残席1のところで購入。
危ない所でした…。
なぜなら、この回のツアーの他の回は既に完売。
そして、この回のツアーは、ツアー後に軽食を食べ、そのまま観劇できる絶妙な時間帯であったからです。
あともう一つ、この時間はリハーサルが行われている可能性が高く、運が良ければ見学できると聞いていたためでもありました。
では早速、所要時間約75分の劇場見学ツアーの様子を。
ツアーの集合場所

この日は少し遅くなり、コヴェント・ガーデン・ピアッツァ側入り口から入りました。

そして、セキュリティを抜け、ショップを通り、集合場所のロビーへ。
急いでクロークに大きな荷物を預け、その前に集まっていた参加者の輪に入りました。

ほどなく首から掛けて使う無線ガイド機を渡され、軽く説明を受け、メインガイドとサポートスタッフ2人と一緒に、館内見学ツアーがスタート。
参加者はぱっと見イギリス人がほとんどだったかな?
ロビーとホワイエの紹介

まずはロビーやホワイエエリアの見学から始まり、劇場の歴史や建築についての簡単な紹介がされました。
貴重な写真展示や豪華な装飾を鑑賞しつつ、劇場の雰囲気を体感。
かつて社交場として賑わったCrush Bar(クラッシュ・バー)など、歴史的に由来のあるスペースについての解説もありました。
舞台裏エリア
そして、いよいよ関係者以外立ち入り禁止のエリアへ。
見学ツアーもここからは撮影禁止に。
まずは舞台機構やセット転換の仕組みを見学。
巨大なセットを収納するドックや、重量のある機材を動かすリフトなど、華やかな舞台を一歩裏に入るとそこは「工場」のような光景。
実際に舞台スタッフが慌ただしく作業している様子を間近で見ることができ、多くのプロフェッショナルが支えていることを実感できました。
リハーサルスタジオ
さらに進み、今度はバレエ団やオペラ歌手が練習するスタジオエリアへ。
タイミング次第でリハーサル風景が見学できる場所ですが、今回は幸運にも『シンデレラ』のリハーサルが行われている部屋に遭遇。
中にいたのは、プリンシパルのマシュー・ボールとヤスミン・ナグディ。
本番の衣装ではなく、シンプルな稽古着姿。
ガラス越し(またはドアの隙間)からの見学だったが、至近距離で見るトップダンサーの動きにただただ感動!
よく英ロイヤル・バレエシネマの幕間インタビューで見るようなリハーサル風景が、目の前で見られた奇跡は宝物です。
衣装・工房部門
そして、外のバルコニーを通り、衣装製作や舞台美術の工房を窓から見学。
チュチュの複雑な構造や保管方法、ダンサーの体型に合わせた微調整など、職人技についての解説が少し行われ、廊下のハンガーに並ぶ衣装の間を通り館内を移動。
そして、なんと!その移動中に、オーストラリア出身のプリンシパルであるスティーヴン・マクレーに遭遇!
ホント、この見学ツアー最高です。
メインオーディトリウム(客席)
最後の見学は、ツアーのクライマックスでもあるオーケストラストールやバルコニー席から舞台を眺める客席見学です。
通常は空のステージを見ることが多いそうですが、今回は運良くオペラ『ラ・ボエム』のセットが組まれ、リハーサルが行われていたのを、客席に座り、しばらくの間見学できました。
本番の照明が入る前の作業灯の下、歌手たちが実際に立ち位置を確認しながら歌う姿。
様々な席から見た劇場のスケール感と共に、本番直前の緊張感を肌で感じることができました。
ツアー終了

そして、約75分のツアーはホワイエで締めくくり。
その後、そのままROHショップの前で自由解散となりました。

今回はお昼の時間帯を狙ったおかげで、バレエとオペラ両方のリハーサルに遭遇できたという、信じられないほどラッキーなツアーでした。
公演を見るだけでは分からない、劇場の機能美やダンサーの日常を垣間見ることができ、より深くROHを楽しめるように。
また、普段、日本の劇場で見ている英ロイヤル・バレエシネマがより身近に感じました。
なお、見学ツアー参加者は、ロビー横のショップでの会計時にツアーチケットを見せると、商品が10%オフになります!