6月18日、23時50分 モスクワのカザンスキー駅発、FIFA無料夜行列車でサランスクに到着したのが6月19日10時15分で、ほぼ時間通りの到着。
モスクワの列車が遅れることはあまりない、という事実をもう少し早く知っていれば。。。
モスクワからサランスクまでの列車では、メキシコ人のちょっとカッコいいNYのコンサル会社に勤めているとい男子と同室でした。
彼は開幕からロシア入りしていて、メキシコ戦以外もすでに何試合も試合観戦していて、夜行列車に乗るのも3回目だということで、彼に列車での過ごし方や、ベッドのセッティングなど全て手伝ってもらいましたけど、すでに相当観戦疲れしていたようで、列車が走りだしたらすぐ爆睡してましたw
列車を降りた後、すぐにサランスクの暑さに圧倒されてしまい、残念なことにほぼどこにも行けず、試合観戦だけしてきたという、残念なサランスク滞在となってしまいました。
試合後の祝勝会を除いては。
サランスクの概要
サランスクは、モスクワから飛行機で約1時間半、夜行列車で約10時間強の距離(東京から広島くらい?)に位置する、人口30万人ほど(青森市くらい?)の規模のモルドビア共和国の首都ということです。
そんな小さな都市に4万人強の観戦客や関係者に対応する宿泊施設が足りるわけもなく、FIFAの無料列車の存在を知る前は、チケットは取れたのに行けないんじゃないかと途方にくれたものでした。
でも、サランスク駅に到着し、駅を出たところにはロシア語で「宿あり、〇〇ルーブル」というようなプラカード持った地元の人がズラッと並んで宿泊者を募っていたりしました。
平昌オリンピックの時もそうだったんですけど、宿泊施設のマッチングシステムが末端までちゃんと網羅されていれば、もっと良かったのにという感じでした。
サランスクの中心地にある聖フョードル・ウシャコフ大聖堂前。
約4万人の観客をさばくほどの宿泊施設のキャパはなくても、大学、劇場、博物館などもちゃんとあるコンパクトな街です。
フィギュアスケートのジュニアの大会や、ロシア国内大会の会場にもなる「Ice Arena Public Autonomous Institution of the Republic of Mordavia」というアイスアリーナもあることでスケオタ界では知る人は知る街でもあり、
ちょっと寄ってみようかとも思ってたんですが、モスクワに続きこちらも37度くらいの猛暑だったし、キックオフの時間が15時だったので、体力温存のため歩き回るのを止めて、木陰でしばらくたたずんでいましたw
サランスクの街の様子
カフェやレストランなども沢山ではなかったですが、大通り沿いや中心地に集中していました。
どこも試合前は既に勝った気満々でテンションマックスなコロンビアサポーターでどこも一杯でした。
あまりにコロンビア人が多かったせいで、現地の人の姿が目立ちませんでしたけど、海外からの観戦者達から一歩引いたところで観察している、様子を伺っているような雰囲気でした。
中心地には大きな商業施設もありました→こちらも物凄い数のコロンビア人でどこも満員で入る気も出ませんでした。
中華系アジア人観戦者も多く、そのほとんどの人達が日本代表ユニを着てくれていたのは有難かったですね。
街はほとんどコロンビアサポーター達の黄色一色でしたから。
モルドビア・アリーナ
サランスクの中心地からスタジアムまでは、30分くらい歩いたと思います。
コロンビア人の人達はとてもフレンドリーな人達が多く、スタジアムまでの途中、何グループのコロンビアサポーターのグループと一緒に写真撮ったり、クールビューティーを一時返上して、一緒にお祭り騒ぎしてましたw
スタジアムの外には仮設トイレがズラッと並んでました。
ロシアW杯マスコットのザビワカちゃんとツーショット。
スーツケースなど大きな荷物を預けられる、荷物預かり所もちゃんとスタジアム外にありました。
2017年に新築されたモルドビア・アリーナ。
FANIDとチケットをスキャンしてゲートを抜け、荷物をX線検査に通します。
ちなみに、事前に巷で心配されていたチケットの名義とパスポートのチェックなどはありませんでした。
収容人数は44,442人(ロシアW杯仕様)。
スタンドの傾斜はきつく、上方の席からでもとても良く見え、ピッチも近く感じる、とても良いスタジアムでした。
チーズバーガーを食べましたが、なかなか美味でもう一つ食べようか迷ったほどでしたw
私が買ったチケットは一番高いカテゴリー1だったんですが、ロングサイドの上の方で「え、え、えー( ;∀;)」って感じなお席でした。
まあ、サッカーあるある、ロシアあるあるなんですが、ロングサイドの真ん中辺りから上の席の方が見切れがなく、スタジアム全体を見れ渡すことができるから高いんですね。
帰りの夜行列車で同室になったW杯連続観戦日本人サポさん曰く、「W杯でカテ1を選んじゃ駄目よ。ピッチに近い席で臨場感を味わいたかったらカテ2でしょ」と言われました。
はぁー。
ですが、試合が始まったらわかったんですが、確かに見やすい!
選手の声や細かい表情や、体が当たる音などは分かりにくかったけど、ボールの動きはもちろん、ボールを持ってない選手の動きも良くわかり、どういう戦術でどう動いてるのかが良く分かりました。
ロングサイドの最前列とかはゴール近くは見切れて、だれがどうゴールしたかはオーロラビジョンで確認しないとわからないし、ゴール裏はずっと立って応援している人達で何も見えなかったとか言ってる人もいたし。。。
ちょうど私たちの席の前にはFIFAのスコアラー達が座って、あれこれメモってました。
サランスクの奇跡
W杯開幕直前でのハリルホジッチ監督の解任があり、それまで徐々に盛り上がっていた気分が一気に盛り下がってしまったままロシア入りしたせいもあり、
コロンビアには、とりあえず恥ずかしくない試合をして、できれば負けなければいいかな(0-0)と思っていた人は、現地観戦日本人サポーター達にも多かったと思います。
それが、キックオフ早々、コロンビアが1人退場し、日本がPKにより先制。
その後、コロンビアに追いつかれるも、また大迫選手の半端ない活躍で2-1で日本勝利。
あ、あ、えっーーーーー!
勝っちゃった!?
勝っちゃった!!
勝ったっーーーー!!!!
W杯は初戦が大事だってことで、初戦の観戦は外せないと初戦から4試合のチケットを買いましたが、予想を反しての大当たり。
コロンビアサポーターの人達も、「日本は良いチームだね。おめでとう!」と日本人に声をかけてくれる優しい人達が多かったです。
試合後の祝勝会
試合後、まだまだ気持ちも気温も暑かったので、思わず私もアイスクリームを。ロシアの乳製品はめちゃ濃厚で美味しいんです。
アイスの後は、個人手配でサランスク戦を観戦していた日本人サポーター達で、モスクワへの夜行列車の出発まで飲み会です。
お店は「Big Pig」というサランスクでも有名なお店ということで、ボルシチをはじめどの料理も美味しかったです。
現地のロシア人やコロンビア人も沢山いましたが、店内のほぼ半分以上を占めていた日本人サポさん達約100人強での、大盛り上がりの祝勝会となりました。
寝台車でモスクワへ
ライトアップされていた夜のサランスク駅。
負けたせいか、静かにかつ大胆に駅前で時間をつぶすコロンビアサポーター達。
サランスク1時24分発、モスクワ11時15分着の無料列車に乗ってモスクワに戻りました。
この列車で同室だったのはW杯ベテランの日本人の男性サポーター2人で、いろいろW杯のイロハを教えて頂きましたw
良き出会い。